お薬手帳 いらない

 

最近は病院へ行くと、病院では薬がもらえず、処方箋という紙をもらい、

それを持って薬局でお薬を用意してもらうところが多いですよね。

そこで聞かれるのが「お薬手帳を持ってますか?」です。

正直、病院へ行くのに、健康保険証と公費受給者証、場合によっては紹介状等、

持っていくのを忘れないように出かけるのが精いっぱいで、

お薬手帳まで気が回りません。

薬局で尋ねられても、

「え~めんどくさい・・・。もう家で記録しておくからシールだけ頂戴よ」

と思う方もおられると思います。

このお薬手帳にはどんな意味があるのでしょうか。

お薬手帳を持つメリットやデメリットとともにご紹介です!

 

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目次

お薬手帳いらないはダメ?持つ意味とは?

 

薬局に処方箋を持っていくと、お薬手帳のことを聞かれますよね?

持っていないとダメなんでしょうか?

処方箋さえあれば、お薬はもらえます。

だから別にお薬手帳を持たないってことはダメなわけではありません。

しかし、お薬手帳を持っていくと、お薬代が安くなるケースがあります。

お薬手帳を持って、普段行っている調剤薬局へ行ってお薬をもらうと、

数十円ですが、お薬代がやすくなるんです。

どうしてでしょう。

※初めて行く薬局やたまにしか行かない薬局には適応されません。

 

お薬手帳には、過去にどんな薬を服用しているのかが載っています。

例えば中耳炎にかかり、耳鼻科でフロモックスと言う抗生剤をもらったとします。

次に咳が止まらないので内科に行き、セフカペンピポキシルと言う薬をもらったとします。

これ、同じお薬なんですよね。

診察の時、服用している薬の話をしていたら別に問題ないのですが、

3分診察の中ではなかなか切り出せず、

そのまま処方箋をもらって薬局へ行ってしまったら、同じ薬を服用することになります。

持っている薬をもらったらもったいないですし、何より副作用のリスクがあります。

そのため、調剤薬局では、お薬手帳を見ながら、

同じ効果の薬が処方されないようにチェックしているのです。

このお薬手帳の機能がうまく機能すれば、無駄な薬が減り、

無駄な医療費が削減されることが期待されて、お薬代を安くしてくれる、

と言う仕組みなんです。

 

それだけではありません。

これは少ない例なんですが、飲み合わせの良くない薬の組み合わせがあるんですよ。

例えば抗うつ剤の中には、一部睡眠薬や筋肉の緊張をほぐす薬には、

一緒に服用してはいけない薬があります。

精神内科に通院している人が整形外科に行った場合に、稀に見かけます。

これは薬剤師でないとなかなか気づかないです。

もし思わぬ副作用で病院に行った場合、

健康被害だけでなく、医療費が掛かってしまいます。

お薬手帳を持っていれば、この医療費の負担は回避できたので、

お薬手帳を持っているとお薬代が安くなるのです。

 

あまり病院にお世話になるってことがない人は、

お薬手帳を持つ意味はあまりないかもしれないですが、

普段服用している薬がある人や直近に病院へ行った人は、

お薬手帳を持っている方がいいかも知れませんね。

 

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お薬手帳のメリットやデメリットについて

 

お薬手帳を持っていると、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

メリットは先ほど書いたように、お薬代が安くなることと、

同じ薬を買わなくていいことですね。

現在、日本は医師不足です。

薬のことまで手が回らないので、薬の相談等は薬局で何とかして欲しい!

というのが現在の医療現場の現実です。

多忙な医師には聞きにくいことも薬剤師なら聞きやすい、という方も多いです^^

 

お薬手帳のデメリットはやはりめんどくさいことと、

自分の情報が漏れないか心配なことです。

あまり知られたくない病気まで、薬局に知られてしまう可能性があります。

これを踏まえた上で、どんな人にお薬手帳が必要か。

めんどくささや個人情報のデメリットを受け入れた上でも、

メリットがある使い方を提案したいと思います。

 

お薬手帳の使い方①同じ説明を回避できる

お薬手帳 メリット デメリット

お薬をもらうとき、薬剤師からお薬の説明があると思います。

いつも使っている薬なら「説明なんてもういいよ~」となるでしょう。

でも薬剤師側としては、初めてなのか、普段使っているものなのかが分かりません。

薬剤師は、後になってから「説明がなかった!」

とクレームの電話が掛かってくるのを恐れています。

そのとき、お薬手帳があれば「ああ、前にも使っているから、使い方は知ってるな」と思うので、

無駄な説明は省けます。

これは薬剤師にとっても患者さんにとってもいいことですね。

例えば吸入剤や注射剤は、操作方法を知っていないと使えないですが、

患者さんがどこまで知っているかは薬剤師には分かりません。

塗り薬なんかもそうです。

また他に服用している薬がある場合は、一緒に飲んでいいのかも気になるところでしょう。

この辺りも教えてくれます。

 

だから、普段の薬や使い方を知っているような薬をもらう場合は、

無駄な説明を回避できるので、お薬手帳を持っていた方がいいです。

 

お薬手帳の使い方②高齢者の備え

お薬手帳 メリット デメリット

親戚に1人暮らしをしているおばあちゃんやおじいちゃんはいるでしょうか?

その方の健康状態はどこまでご存知ですか?

もしも何かあった場合は、代わりに説明できますか?

 

高齢者の方は、大体何らかの薬を服用していると思います。

もしものことがあった場合、病院で普段服用している薬の説明をするのは誰でしょうか?

誰もいないんです。

そうなると既往歴のヒントもないので、お医者さんも困ります。

こうならないように、もしものことがあった場合に備えて、

お薬手帳を記録して欲しいのです。

お薬手帳に血糖降下剤の記録があれば糖尿病だと分かるし、

降圧剤だと高血圧だと、すぐに分かるんです。

 

そもそもお薬手帳が普及したきっかけも、阪神淡路大震災で、

被災者の薬の服用状況が解らなくて困ったことから始まってます。

ですから一人暮らしの高齢の方は、お薬手帳を持っておいてもらいたいと思います。

 

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お薬手帳なんていらない?!持つ意味やメリットとデメリットをチェック! さいごに

 

お薬手帳の意味が少しでも分かってもらえたでしょうか?

私のように、普段あまり病院に行くことがないような人は、

お薬手帳の管理がめんどくさいので、必要性はあまり感じません。

手間が掛かるだけでデメリットです。

一方普段、薬を服用している人、例えば血圧の薬やぜんそくの吸入をしている人は、

お薬手帳を持っている方が安心です。

 

お薬手帳は、健康保険証や母子手帳と一緒に保管しておくと失くしにくいので、

お薬手帳の保管に迷っている方はぜひご参考にです^^

保険証と一緒に置いておけば病院へ行くときも忘れることがないですしね♪

 

 

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